想定内と想定外が入り混じった池田屋

先日、見終えてから感想を書くつもりが、いろんなところに拍子抜けしたり、別件で嬉しさのあまり舞い上がったりで、池田屋モードではなくなったので、そのままバタバタしていて、書きそびれてしまいました。


泣かなかった池田屋事件は初めてかもしれない。


いや、主役が龍馬だから、関係のない池田屋に、亀弥太を使って、どう切り込むのか、そこをちょこっと楽しみにしていたんだけど。
やっぱり龍馬には関係ないから、戦闘シーンは省かれちゃうのね。

宮部さんは、そらもう何度もカメラに寄って貰って、お顔もしっかりと拝見できますが、私が見たかったのは栄太郎でいっ！
多分…ですが、あの隣で息巻いて説明してたのが栄太郎？
予想はしてましたが、やっぱり尊攘激派の中心人物みたいに描かれてるやん。
…がっくり。
このイメージが、どうしても定着してるんでしょうね。


そして、びっくら亀弥太の脱走と、龍馬との再開。
あの池田屋から辛うじて逃げ出せたのは、ほんの僅かな人間。
？
あの時間帯、新選組は池田屋に集中していたものの、諸藩からの応援隊の見回りが厳重だから、龍馬が亀弥太のところに辿り着ける訳がない！

辿り着ける程隙があれば、栄太郎も松助も死なずに済んでるんだーっ！

「そら無理やろ…」と悶々としてる間に、なんか終わってるし。


ってな回でした。
ま、篤姫もそうだけど、主役を輝かせるために、おいおい！ってな脚色がある訳ですね。



一方、新選組といえば。
後に龍馬暗殺容疑でいろいろ揉める…とこまで描かれるのかは分かりませんが、実に冷徹非道な戦闘集団、というイメージでこの数回現れてますよね。
ん～、あの時代の討幕派や京の人からは、ああいう見え方をしていたのかもしれませんね。


ちょっと興味深かったのは、総司で冒険したってとこですかね。
ほぼ、池田屋＝総司喀血が定着してますが。
中には別の説もあって、総司の喀血は池田屋より後…というのもあるんですよね。
なんでも、あの時代の医療技術では、池田屋事件で総ちゃんが喀血するほど労咳が進行していたとなると、もっと早くに逝去しており、局長の処刑日まで生きているのが不可能なんだとか。

でも、これあまりメジャーな説じゃないので、まさか天下の大河様が、これを拾って冒険に出るとは、予想外でした。

冒険してくれるなら、栄太郎もさぁ、マイナー説拾ってくれてもいいのに（結局そこかよ/爆）。


て、不満たらたら書いてますが、琢ちゃんの死に方は、上手かった！
出血多量で意識失うあの感じが。
子残念所属なのに、うっかり琢ちゃんに転びそうになりました（爆）。